2012年12月14日金曜日

2012年度三田祭合同仕舞発表会をつつがなく終えることができました!

更新が滞ってしまい失礼しました。。。

去る11月25日に慶應義塾大学三田キャンパスにて
慶應観世会・宝生流合同仕舞発表会を開催させていただきました。


                     「会場の西校舎532教室前」

お越しくださった皆様、ありがとうございました!
今年は例年よりも大勢の方々にご来場いただけて大変喜ばしい発表会となりました。


今回の発表会は全27曲を三部に分けて行いました。
第一部では「嵐山」「高砂」「蝉丸」「鶴亀」「田村クセ」「田村キリ」
「杜若キリ」「熊野」「鞍馬天狗」「殺生石」

                           「高砂」

第二部では「難波」「放下僧小歌」「吉野天人」「野守」「経政クセ」「経政キリ」
「箙」「田村キリ」「屋島」

                              「箙」

第三部では「竹生島」「田村クセ」「天鼓」「羽衣クセ」「玉葛」
「賀茂」「巻絹キリ」「猩々」

                            「田村クセ」
をそれぞれ出しました。
特に第二部では勝修羅三番についての解説を元代表自ら行う場面がありました。


次回の三田祭でも開催させていただくご予定ですので
どうかこれからもよろしくお願い申し上げます!

2012年11月26日月曜日

同志社女子大学能楽部自演会 賛助出演


去る11月19日、京都・今出川の河村能舞台にて
同志社女子大学さんの自演会に出演させていただきました。

今年は4年生二名が舞手を務め、
「箙」「殺生石」の二番を出しました。

「殺生石」

























同志社女子大学さん、毎年ありがとうございます!


また、19日から20日にかけて
京都の謡曲史跡を巡りました。



2012年11月24日土曜日

2012年度第五十四回 観世会・宝生流合同仕舞発表会

明日11月25日(日)には我々慶應観世会と宝生流さんとの合同仕舞発表会が開催されます!




















  • 日時

    平成24年11月25日(日)
    開場 午後0時30分
    開演 午後1時
  • 場所

    慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎3階532教室
三田キャンパス・西校舎へのアクセスの詳細はこちら
  • 内容

     観世会と宝生流それぞれの部員が各々1,2曲の仕舞を出します。


    ※三田祭公式のパンフレットには開催日時が11月23日となっておりますが、正しくは11月25日の午後一時からです。混乱を招いてしまい大変申し訳ありません。


     三田祭での発表会は、観世会一年生にとっては初めて舞台の上で舞う場面であり、二年生にとっては初めて地頭(「地謡」という能のバックコーラス隊の一番手)を務める場面でもある、一大イベントでございます。

仕舞というのは能の一曲中の見せ場を紋付袴姿で舞うものでして、
お手軽に能の魅力を楽しむことができます!
ですので、能への興味が薄い方でも楽しめる内容となっております!
もちろん、入退場は自由であります!

日本伝統芸能に興味のある方や、三田祭最終日に面白いイベントを探している方も 、
皆様お誘い合わせの上、 是非お越しください!


2012年11月17日土曜日

第21回伊那能・観世流能

明日11月18日、長野県伊那文化会館大ホールにて、第21回伊那能が開催されます。


■日 時
平成24年11月18日(日)
・能と狂言鑑賞講座  午前11時開始
・第21回伊那能公演  午後1時開演
■場 所
長野県伊那文化会館大ホール 仮設能舞台
■演 目
能 「杜若・安達原」
狂言「茶壷」

詳細はこちら
この公演では、海外からのお客様および東日本大震災の被災地である岩手県、宮城県、福島県より上伊那に避難してこられている方々を対象として、無料ご招待・ご優待チケットの用意を行っております。


在原業平が詠んだ有名な一句
唐衣(からころも)
きつつなれにし
妻しあれば
はるばる来ぬる
旅をしぞ思ふ
能「杜若」はこの歌がベースとなった物語です。
杜若の花の精が、業平の歌の功徳により成仏できたことを喜んで
業平の形見の冠と、業平の妻の形見の唐衣を着て舞います。
「恋の舞」の小書(特殊演出)では舞の途中に橋掛まで出て、
水辺に映る自分の姿に見入る演出がなされます。
水面に映るのは果たして杜若の精なのか、それとも業平なのか…
幻想的で美しい小書ですので注目してみてください。




山伏たちが一晩の宿を借りた老女の正体はなんと鬼で…という筋です。
この鬼、もともとは公家に奉公する乳母だったのですが
彼女が育てていた姫君が重病だったことから、姫可愛さにある禁忌を犯してしまい
気も狂って鬼と成り果てる、という凄惨な逸話がこの話の下敷きとなっています(が、劇中ではほとんど触れられません。)
安達原の鬼婆伝説が元となっている「安達原」は「葵上」「道成寺」とともに「三鬼女」と呼ばれ、どの曲も鬼こそ出てきますが、ただ恐ろしいだけの話ではありません。

 「安達原」では私共が日頃お世話になっております、坂井音重師がシテを務められます。








また、12月1日には盛岡市民文化ホールにて、観世流能が催されます。
震災後、盛岡では初の演能となります。


■日 時
平成24年12月1日
午後1時30分開場 午後2時開演
■場 所
盛岡市民文化ホール 大ホール            
■演 目
能 「船弁慶」「土蜘蛛」
  狂言「二人袴」

詳細はこちら


お能の作者というと世阿弥が有名ですが
観世小次郎信光作の「船弁慶」は
静御前が義経の旅立ちを寂しく思いながらも、
道中の安全、さらには義経の未来を祝福して舞を捧げる前場
平家の武将・平知盛(清盛が最も愛した息子でもあります)が
地獄から甦り義経に襲い掛かる後場からなり、
ドラマチックな構成となっております。

「土蜘蛛」は作者不詳ですが
源頼光とその従者たちの妖怪退治の物語で
大勢の登場人物が舞台を一杯に使って戦闘を繰り広げます。
お能の中では唯一「蜘蛛の糸」の小道具を用いる曲で
妖怪・土蜘蛛が四方八方に蜘蛛の糸を投げかけるシーンは
この曲最大の見せ場でもあります。

老若男女、お能を始めて見るという方でも
きっと楽しんでいただけるような華やかな番組です。

土蜘蛛は前シテを坂井音重師、後シテを坂井音雅師が務められます。
また、能と仕舞には盛岡市在住の安立宏師、古枝良子氏、
一関市在住の小野寺弘師が出演されます。




能はどうしても能舞台のない所だと上演が難しいので
どちらの公演も貴重な機会かと思います。
皆様お誘いあわせの上、是非お越しください!

2012年11月12日月曜日

坂井家稽古11/11

昨日は坂井先生宅にお伺いして稽古をつけていただきました。
来週月曜の同志社女子大さんへの賛助出演に関するご指導が重点的に行われ、舞手の四年生は汗だくだく…。
体を冷やして風邪を引いては元も子もないので良く休むようにとのありがたいお言葉も賜りました。